IELTS Reading 9.0の実力とは?具体例を用いて紹介

英語
きと
こんにちは。きとです。
IELTSを勉強している方のなかには、IELTSのスコアと実際の英語力の関係が気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はIELTSのReadingで満点を取った筆者が、具体的な例を使って満点受験者の実際の英語力を紹介します。

IELTSとは

IELTS(Academic)は主に留学や移住を目指す人が受けるイギリスの4技能英語検定です。

Listening、Reading、Writing、Speakingの4つの試験からなり、それぞれ0.5点刻みで9点満点の試験となっています。

4技能それぞれのバンド・スコアの平均をとったスコア、オーバーオール・バンド・スコアになります。

こちらの記事をご覧の方の多くは、IELTSの受験者、もしくはIELTSの受験を考えている方かと思いますが、実際、スコアのレベル感というものがいまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか。

日本でIELTSの試験を主催している英語検定のホームページにも、バンドスコアの解釈についての紹介がありますが、抽象的であまりよくわかりません。

参考:日本英語検定協会「バンドスコアの解釈について

ということで、今回はReadingに焦点を当て、IELTSのReadingで9.0(満点)をとれる人は実際にどれだけ英語を読む力があるのかを紹介します。

IELTS受験に向けて勉強をされている方の、1つの目安になればと思います。

筆者のIELTSスコア

簡単に自己紹介をすると、私は生まれてからずっと日本に住んでおり、特に英会話スクールなどにも通ったことがない、いわゆる純ドメ日本人です。

留学に際してIELTSのスコアが必要となり、2018年3月のIELTSで以下のスコアを取得しました。

このようにReadingについては9.0満点です。

(WritingとSpeakingがめちゃ低い典型的な日本人型スコアですね。)

IELTSのReadingで満点というと、英語をネイティブのようにスラスラ読めるようにも思えますが、実際そんなことはありません。

IELTSで高得点を取ることを目的として勉強してきた方には酷な話かもしれませんが、IELTSのReadingで満点をとれるレベルになったからといって、日本語並にスラスラ英語を読めるようになる訳ではありません。

これから、具体的な例をあげながら、Reading満点ユーザーのレベル感を紹介します。

その1:単語力

まずは、Reading 9.0をとるためにはどれだけの単語力が必要かということです。

私の場合は以下の「TOEFLテスト英単語3800」という単語帳を主に使っており、この単語集を持っていないと伝わらない例で恐縮なのですが、Reading 9.0をとったときにはレベル1~2は完璧レベル3は半分くらい分かるレベル4はほとんど分からないくらいの単語力でした。

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このように、正直言うと、IELTSの試験においては英単語力はあまり必要ありません

そこまで難しい語彙も出てこないので、難解な単語帳を使って専門用語をたくさん覚えるよりは、Readingの過去問などをしっかり解いた方が断然良いと思います。

IELTS対策に用いる英単語帳は、上で紹介したTOEFL用のものでも問題ないと思いますし、せっかくならIELTS用のものが欲しいという方は、以下の単語帳がオススメです。

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私は、最初TOEFLを受験するつもりだったので、TOEFL用の単語帳で最後まで勉強していましたが、特に不便に感じることはなかったので、英単語帳選びにそこまで悩む必要はないと思います。

英単語帳を選ぶ際にいちばん重要なのは、音声が付いているかどうかです。

英単語を覚えるときは必ず音で覚えるようにしましょう。スペリングはあとから付いてきます。

追記:Weblio語彙力診断テスト(総合診断)

語彙力を測るためにWeblio語彙力診断テストというものを受けてみました。

結果は8,001語~9,000語ということで、妥当な結果ではないでしょうか。

他の語彙力診断テストと合わせて考えてみても、1万語には届かないレベルかなと感じています。

その2:IELTSのReading試験

あと、よく聞かれるのが、どのくらいのスピードで試験を解き終わることができるのか問題文中に分からない単語はどのくらい出てくるか、という2点です。

試験を解くスピード

IELTSのReadingの試験時間は60分です。

問題文は3問あり、後半になると量が増え、難しくなっていきます。

私の場合は、第1問は15分程度で解き、第2問を18分程度第3問を余った時間で解くという感じでした。

とはいっても、やはり時間は結構厳しく、最後に全体の見直しをできる時間は2分あれば良いというくらいです。

解くスピードは慣れによるところが多いので、ひたすら過去問演習を繰り返すのが良いと思います。

IELTSの公式過去問は非常に高いので購入するのを躊躇してしまいますが、私は最新版の過去問を泣く泣く購入しました。

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どうやらリスニング音源をダウンロードできない海賊版も出回っているようですが、こちらはAmazonが販売・発送する正規品になります。

また、ブリティッシュ・カウンシル公認問題集も最初に解くのにはおすすめです。本番の試験に比べるとやや簡単なような気がしなくもないですが、とりあえず試験の雰囲気を掴む教材としてはぴったりだと思います。お値段もまだ良心的です笑

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問題文中で分からない単語

いくらReadingで満点をとったとはいえ、分からない単語は問題文中にバンバン出てきます。

平均して、1つの問題文に4~5個、多いときは7~8個出てくるのではないでしょうか。

全ての英単語を知るなど到底不可能なので、これについては仕方がありません。

また、難解な英単語は基本的に問題を解くのにはあまり関係しないことがほとんどです。

そのため、知らない単語が出てきても動揺せずに、落ち着いて問題を解くことに集中できるかが大事かと思います。

その3:英字新聞

英語の読解力を測るのには、英字新聞もよく用いられますね。

私の場合、自分の興味があるテクノロジーやガジェット関連の記事政治や経済の記事は比較的スラスラと読むことができます。

しかし、タレントのゴシップ記事など、事前に知識が無いと読めないものは、辞書を引いたり、ググったりしながらじゃないとなかなか読み進めることができません。

読むスピードに関しても、日本語の新聞を読むと同じスピードで読むというのは、やはり難しいところがあります。

いくつかForbesやWall Street Journalの記事を読んでみて、WPM(1分間あたりに読める語数)を測ってみたところ、210~220 WPMくらいでした。

ネイティブのスピードはというと、300 WPM(平均的な大人)~450 WPM(大学生)~675(平均的な大学教授)くらいとのこと*1なので、まだまだネイティブまでの道のりは長そうです。

*1:Forbes「Do You Read Fast Enough To Be Successful?

(以下、やや脱線気味。)

それにしても最近思うのは、英語で使うアルファベットは表音文字であり、日本語は表意文字である漢字も使用します。

これを踏まえると、そもそも言語の形式として読むスピードに差は無いのかと疑問に思ったりもしています。

私がぱっと見たときに内容を理解しやすいのは、もちろん日本語ですが、これは英語に対してまだまだ習熟していないからなのか、それとも言語の特性による部分も大きいのか、非常に気になるところです。

例えば、全く同じ内容の新聞記事が英語と日本語で書かれているときに、同程度の言語運用能力を持つ日英それぞれの母語話者が、 5秒間だけその記事を読むとして、 どちらの方がより多くの内容を理解できるのだろうか、など不思議に思います。

異なる言語において、何をもって同程度の運用能力と定義するのかなど難しい点も色々ありそうですが、そうした実験をしてみると面白そうです。

認知言語学などの分野になるのでしょうが、こうした分野に詳しい方がいらっしゃれば、関連する本や論文などぜひご教示いただけると幸いです。

その4:TOEICのスコア

では、最後に、みんな大好きTOEICではどれくらいのスコアがとれるのでしょうか。

今回はIELTSのスコアがReading 9.0Listening 8.0という状態で、事前にTOEICの勉強を全くせずに、問題形式を初見の状態で受験したら何点とれるのか試してみました。

まに
きみ、いつも勉強しないで試験受けてるよね。
今回も実験とかじゃなくて、ただ単に勉強してないだけじゃ……
きと
(・・・)

そして、受けてきたTOEICのスコアはこちらです。

TOEICのスコア

一応900点は超えていますが、なんとも微妙なスコアです。

Readingについては文法問題を落としまくっており、Listeningについては1問1答形式?の問題で失点していました。

IELTSのReadingは、文法ができなくてもざっくり文章を理解することができれば得点することができる試験なので、私の文法理解の甘さがTOEIC受験を通して明らかになりましたね。

このように、いくらIELTSで点が取れても、初見で他の試験を受けるとポロポロ失点するということが分かりました。

ちゃんと対策して満点を目指したいところですが、なかなか試験日程が合わず、未だにTOEICを受けることができていません。

最後に:満点をとってからがスタート

このように、当然のことですがIELTSのReadingで満点を取れたからといって、英語がスーパースラスラ読めるという訳ではありません

とはいえ、IELTSという試験が英語力を向上させる上で、非常に良いベンチマークになるのは間違いないので、まずは点数アップのために勉強するというのは素晴らしいことだと思います。

それにしても英語学習の道は果てしないですね。

私もここにきて、ようやくスタートラインに立てたのかなという気持ちです。

これからも日々コツコツと英語学習に励んでいきたいと思います。